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2007年2月 6日 (火曜日)

第24回哲学道場高円寺「性愛」

杉並区高円寺で開催された哲学討論会(第24回)の報告です。日時・参加者・次回の予定などは以下の通りです。

  • 開催日時:2月3日(土)午後
  • 開催場所:高円寺北区区民集会所
  • 参加者:以下の5名(敬称略)。アムロ・コペ・崎山ワタル・どんさい・深草周(五十音順)。
  • 今回のテーマ:「性愛」
    発表:予定発表者の崎山ワタルさん・アムロさんによるレジュメ配布とその内容の口頭による説明。飛び入り発表はなし。
  • 次回の開催予定日:2007年3月24日(土)
  • 次回の討論テーマ:「夢」
  • 次回の予定発表者:深草・崎山ワタル氏
  • 問合せ先:kusyaku_niken(at)yahoo.co.jp(深草)。
  • 関連リンク:

崎山さんの補助発表

崎山さんの発表について提出されたトピックを簡単に列挙致します。

  1. 性の多極化。男女は、遺伝子における区別、外性器による区別、性的嗜好による区別などにより、少なくとも2^4(二の四乗)×3=48種類の性を設定することができる
  2. 最近の家族論の紹介
  3. 多夫多妻制の提案
  4. 浮気はどこまで許されるか。自分の恋人が異性と関係する場合の関係の諸段階の異なり方と、自分の恋人が、自分と同性の人間/恋人自身と同性の人間/動物/モノなどのどれと関係するかの異なり方とは違ふ、やうな気がする
  5. 西欧のポルノは禁忌そのものだったが、日本の春画には出産や育児、子供の存在などの日常性が見られ、西欧的なモノサシでは測れない要素を含んでゐる
  6. 所謂おかずにも高尚さの多寡がある、やうな気がする

性の多極化

遺伝子における区別と外性器における区別とは必ずしも対応しないとは言へ、だからといって単純に2×2=4種類の性が出て来るわけではなく、遺伝子における「女性」が外性器によって「男性」になるといったことはない、といった議論がなされました。

多夫多妻制

法律を専門とする崎山さんは「結婚とは複数の契約をパッケージしたものである。性の多極化を認めるならば結婚も男女間、或いは一対一で行なはれるだけでなく、多極化した性のどの間においても、また多対多でも行ふことができるやうにすべきである」と主張します。

これに対しコペさんが「選択肢を増やすタイプの提案に対して反論することは難しい……」と呟く一方で、どんさいさんは「親子関係が多対多になっては家計が 混乱する」と噛み付きます。しかし、崎山さんは「現行法でも混乱してはゐない。単に契約タイプを増やすだけである」と言ひます。アムロさんは「そのやうな 制度は混乱を来す」と述べますが、崎山さんは「百年、二百年のスパンで考へれば問題はない。現にこれまでも新しい制度(介護保険など)が最初は混乱をもた らして来たが、これは単に当事者が不慣れだったことによるものに過ぎなかった」と反論します。また深草が「遺伝子的なチェックをしないと奇形兒が生まれる 可能性が高まるのでは?」と言ふと、崎山さんは「現在でも奇形兒が生まれるからといって出産を禁止する法律があるわけではない」と応答しました。

また、コペさんから「この制度が実現するとモテない人たちが抑圧されてしまふことになる」とのコメントがありました。

アムロさんの発表

大澤真幸氏の著作(『性愛と資本主義』)から要約を発表して頂きました(アムロさんの希望によりレジュメは非公開)。崎山さんからは「物語のやうで論理が感 じられない」、深草からは「『ロマン主義』や『ピューリタニズム』といった見えないものが実際の歴史の中でどう動いてゐたのかがよく分からない」といった コメントが寄せられました。

――次回のテーマは「夢」です。御問合せはkusyaku_niken(at)yahoo.co.jpまでお願ひ致します。

【約1700字】

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